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「もう機嫌なおせよ~。ケーキ、勝手に食ったの謝るからさ。
今度、100円のジュースおごるからさ。なっ?」
「も~!戸棚の1番上に隠してたのに……
それに戸棚のガラスに紙で美紗のケーキって書いてあったじゃない!ストロベリーレアチーズクリームケーキデラックスは特別注文しないと手に入らないんだよ~。
高かったんだからね!
今度、おごってもらうからね!」
美紗は昨日ケーキ屋であるマロンという店で注文して美紗がさっき説明したケーキを買ったのだ。
良太にばれないように念入りに自分の名前を書いていたのだ。
こうしてみると美紗は小学生のような行動にみえるが相手が良太ならば油断できないからこうするしか作戦がなかった。
何故かというと過去に美紗はプリンやコーヒープリン等、いろいろなお菓子を良太に密かに食べられていた。
だから美紗はお菓子を買って来た時や料理を作った時には良太を警戒していた。
だから美紗は良太が料理をつまみ食いした場合、コーヒーにからしやわさびを入れると言ったのだ。
食べ物の恨みは怖いというがまさにこういう事だろう。
(もうこんな時間か…それにしても長いケーキの名前だな……)
大上コンピュータのディスプレイで時間を確認すると美紗が話していたケーキの名前の長さに呆れていた。どうやら大上は美紗がケーキの話を始めた頃から考える事をやめたようだ。
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