102人が本棚に入れています
本棚に追加
「すいません。美紗様謝りますのでお許し下さい。
ストロベリーなんとかケーキ奢りますから!」
良太は美紗の機嫌を良くする為に秘策を考えたようだ。
「ストロベリーレアチーズクリームケーキデラックス!」
美紗は細かい事が気にかかるようだ。
美紗を怒らせたら怖いから良太はなかなか美紗には逆らえない。
口喧嘩では全く美紗には勝った事がない。
といって暴力はもってのほかだ。
「あ!そういえば、フルーツクリームムースケーキミラクルスペシャルもあったよね。
ストロベリーレアチーズクリームケーキデラックス2個とフルーツクリームムースケーキミラクルスペシャル2個ずつお願いね。」
(こいつ、悪魔だ……つーかデラックスとかミラクルスペシャルってなんだよ?
ネーミング絶対、おかしいよな?
名前、長すぎだし普通に短くていいと思うぞ)
良太は大上と同じ思考に辿りついていた。
だがそれ以上に良太にはある問題があった。
というよりこの問題は良太の問題だけではあるまい。
良太が美紗の事を悪魔というのも頷ける。
だがそれよりも問題を解決しなければいけない。
「つーか、なんで俺がこんなに奢らなくちゃならねーんだよ…」
良太は小声で美紗の文句を言った。
最初のコメントを投稿しよう!