戦いを告げる依頼人

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「すいません。美紗様謝りますのでお許し下さい。 ストロベリーなんとかケーキ奢りますから!」 良太は美紗の機嫌を良くする為に秘策を考えたようだ。 「ストロベリーレアチーズクリームケーキデラックス!」 美紗は細かい事が気にかかるようだ。 美紗を怒らせたら怖いから良太はなかなか美紗には逆らえない。 口喧嘩では全く美紗には勝った事がない。 といって暴力はもってのほかだ。 「あ!そういえば、フルーツクリームムースケーキミラクルスペシャルもあったよね。 ストロベリーレアチーズクリームケーキデラックス2個とフルーツクリームムースケーキミラクルスペシャル2個ずつお願いね。」 (こいつ、悪魔だ……つーかデラックスとかミラクルスペシャルってなんだよ? ネーミング絶対、おかしいよな? 名前、長すぎだし普通に短くていいと思うぞ) 良太は大上と同じ思考に辿りついていた。 だがそれ以上に良太にはある問題があった。 というよりこの問題は良太の問題だけではあるまい。 良太が美紗の事を悪魔というのも頷ける。 だがそれよりも問題を解決しなければいけない。 「つーか、なんで俺がこんなに奢らなくちゃならねーんだよ…」 良太は小声で美紗の文句を言った。
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