序章b

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僕は、やって来たレイラを抱き上げて椅子に座らせた。 「お腹空いてない?」 と聞いてみたけど返事は無かった。 それも、その筈レイラは言葉を知らなかったのだから… 僕は二人分の食事を作って一緒に食べた。 お腹がいっぱいになったのだろうレイラは、いつの間にか眠ってしまっていた。 僕は食器を流しに置いてから、再びレイラを抱き上げた。 そして、自室に入りベッドの上でレイラを寝かせた。 僕は一人ベランダへと出て考えていた。 戻って来る気配すらない『アスカ』の事 ダミープラントから連れ帰った『レイラ』の事 そして、これからの自分の事… アスカにしてしまった自分勝手な事に 「つくづく最低だ…俺って…」 と呟いてから部屋に戻って行った。
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