十代

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二人だけの居残り練習をするようになってから少し経った頃のある日… アサコ「先輩、今日の帰りお茶して行きません?」 俺「(ん?)何よ、急に…」 ア「いやぁ~…いつも練習付き合ってもらって悪いかな~って思って… で、バイトの給料入ったし、なんかおごってあげますよ😉」 俺「気にしないでいいんだけどね…ま、じゃおごってもらおっかな😌」 アサコは駅前の喫茶店で日曜日だけのバイトとしてウェイトレスをしていた。 俺とアサコは、二人の帰り道が分かれるターミナル駅に程近い喫茶店に入った。 まだ高校生の俺たちには珈琲に軽食をつけるだけでも贅沢だ。 まだ飲み慣れていなかった珈琲と、小さい径ながら具沢山のピザを頂きながら、俺たちは初めて空手という共通の話題以外の話に花を咲かせていた。 俺「へ~…ピアノ弾けるんだ…似合わね~(笑)」アサコ「ひどいっ(笑)空手なんて始めるまでは、文化系だったんだからねっ❗」 部活から離れると、アサコは気安い。そのことに先ず気付いた。 俺「じゃさ、聴かせてよ。なんか録ってたりしないの?😌」 ちょっとからかいも入っていたかもしれない。 アサコ「…いいよ…テープに録ってあるから、明日持ってくる😍」 俺「マジで?😱」 ア「でもそんなに上手くないからね。一応言っておくけど…😍」
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