十代

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アサコはっ…? 集中が解け、次に気が向くのは彼女のこと。 俺は急いで彼女の演武場に向かった。 アサコの演武が既に始まっていた。 途中とはいえ間に合った。 彼女の型は俺と同じ「セイエンチン」。他にも七つの選択肢があったし、彼女には得意とする型があった。 だが彼女はこの型でいくと言い張っていた。 彼女の今の力では予選通過はまず有り得ない。 俺はこの光景、未熟だが必死の努力の成果を目に焼き付けておこうと思った。
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