十代

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浪人生活は単調なもんだった。 勉強漬けの日々であることを要求されるのだが、模試の順位だけにしか興味の無い連中とは、一緒にいても面白くない。 自分自身の価値を見失いそうになり、勉強はしっかりこなしていたが、読書の時間を多く取るようになった。 この時出会った本の中に一際俺の興味を引くものがあった。 「カウンセリング入門」 この本との出会いが後の俺の人生を少なからず変え、この著者が俺の人生に直接関係しようとは、この時夢にも思わなかった。 人生の師・水島恵一先生である。(公人に近い為、実名にて紹介する) この本と出会ってから先、浪人時代の俺の読書対象は専ら心理学に関するものに偏っていったのである。
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