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高校三年、俺は空手部主将になっていた。
部活では後輩のコーチを兼務していたので、誰に教わることもできず、伸び悩んでいた😞
そんな時に電柱に張り紙された町道場の宣伝が目に入った。
次の日、早速門戸をたたいたのである。
道場には社会人や大学生、はては主婦もいた。結構賑わってはいるが、ざっと見たところ、相手になりそうな人は三人もいない。
やめとこ😌って思い帰ろうとした時、呼び止められ、振り替えるとそこにただならぬオッサンがいた😖。
一目でわかる。このひとオッサンだけどかなり強い!😖
それが俺と師匠の出会い。
余談だが…この後、俺はその道場に数年もの間通うことになり、少年部のコーチ兼青年部の師範代理になっていった。
ともあれ高三最期の夏のインターハイ予選大会を前に、朝練・昼休み中の稽古・夕方の部活・時折町道場・そして土日の町道場と空手づくしの日々を過ごすようになった。
大会を一か月先に控えたある日曜日…隣り駅付近の工業高校に交流練習試合を申し込んだ。
練習試合の結果は俺自身3戦3勝…仕上がりは悪くない。
その帰り道、空手の事で頭がいっぱいになっていた俺は、危うく帰りの🚃🚃🚃に乗り遅れそうになった。他の部員は前の車両にいるようだ。キャプテンをおいていくとは、なんて非情な部員なんでしょ P#
と、思っていたら…近くに知った顔を発見 P4
女子部員二名(後輩)が同じ車両にいたじゃないですかっ。
女子部員は数が少ないため、空手部では男女混合で活動していた。
だから普段から仲も良く、また男女で同じトレーニングメニューをこなしていたので(一応女子にはトレーニング種類が同じでも回数・時間などを軽く設定しましたよ)、男女差の意識は薄く、戦友・仲間という印象のつながりだった。
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