非現実主義者の日常

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俺の左目には、未来が見えるチカラがある――― まず、制限その1 対象は人間に対してのみ 見た人間の未来が見える。そりゃもうハッキリクッキリ鮮明に 制限その2 本物でないと見れない 本物である事が前提。鏡越しくらいなら許容範囲だが、写真では不可能である。 制限その3 見える者の運命・事象の結果は変えられない 過程をいくら変えようが、行き着くゴールは変えられないって事さ。 制限その4 ハッキリ見えない相手もいる ボヤけていてよく見えない。滅多にいない、が、未来が無いわけでは無い事は確かだ。 現に俺もそうだからな。自分自身の運命が見えない、それは結構救いだったりする まぁ長年、見てきて分かった事がある 制限4の見えにくい奴等の事さ 彼ら彼女らを自分と比較対照して分かった事は、該当者は"非現実主義者"なのである。 つまり、2次元。魔法やら空想やらの、小説・ファンタジーの世界を完全に捨てきれてない……いわゆる夢見がちな人種なのさ 奴等は運命を信じちゃいない。否、信じてる奴もいるんだろうが、現実に固定されきっていないと言うところか。 未来が不安定で、未知なる可能性がまだある。 だからこそ見えない。 だが、魅える。魅せられる。 この世界でそんな生き方、カッコイイだろうが。 運命なんて仮定の過程を無視して突き進む様、戦国ゲームの武将並みだぜ? 非現実主義バンザイ。つまるとこ、俺は物理法則大嫌い人間なのである。
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