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暫く歩いて行くと、だだっ広い傾斜のある公園に着いた。
「あぁ~…あっ!着いた着いた!」
背伸びをしたかと思ったら、ヒビキはその辺に寝っ転がってしまった。
「少年も楽な姿勢になんなよ。立ちっぱじゃ疲れるだろ?」
「あ、ハイ。じゃあ…」
そういうと、明日夢は体操座りをして空を見上げた。空には数えるくらいの雲しかないほど良い天気だった。その雲が数え終わる頃、ヒビキが質問を投げ掛けてきた。
「少年さ、何か悩んでんだろ?」
「えっ…?」
「隠さなくていいって~。あんま、溜め込んでてストレスになっちゃ体に悪いっしょ?」
「は、はい…。」
(何だ、そういう事か…。でも、何で判ったんだろう…僕が悩んでるって…。)
はっきり言ってバレバレである。だが、明日夢にとってヒビキの気遣いと優しさは凄く嬉しかった。
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