不安

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「いらっしゃいませ~!」   香須実の明るい声が店に響く。今日も立花でバイトをしている明日夢はどことなく暗い顔をしている。 「う~ん…どーしたんですかね~明日夢君…」 お客にきび団子を持って行く明日夢を見ていた日菜佳が呟く。 「色々と悩むお年頃なんですかねぇ~…」 「そぉねぇ…」 そんなやり取りをしているウチに   ガラッ   「いらっしゃ…あ!おかえりなさ~い!」 日菜佳が出迎えたのはイブキとあきらだ。 「ただいま戻りました!」 あきらも一緒に入ってきて、日菜佳に軽く会釈してイブキに続く。 「無事に戻りました!」 にこっと香須実に向かって笑顔を見せる。 「うん!エライエライ!」 にこっと香須実もイブキに笑顔を帰す。「あのっ!」 いきなり声を掛けた明日夢にみんなの視線が釘付けになる。 「? どうしたの明日夢君?」 「あ、あの…ヒ、ヒビキさんの居所は…」 「ヒビキさん?う~ん…僕はちょっとわかんないなぁ…」 日菜佳が 「今日は非番ですからね~どっかのこうえんでのんびりゴロ寝でもしてるんじゃないですかね~?」 「あ~!言えてるかも!」 と、イブキ。 あっはっはっは…と立花で笑いが広がる頃…    「ハーックションッ!!」 近くの公園で昼寝をしていたヒビキがくしゃみで飛び起きる。 「…風邪でもひいたか?」    
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