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一通り笑いが治まった後
「でも、どうしてヒビキさんを探してるの?」
と、イブキが何気なく明日夢に問いかける。
「あ…いえ、別に大した用事じゃないんですけど…」
「ふ~ん…」
不思議そうに明日夢を見つめるイブキの先には、しどろもどろで目を泳がせる明日夢の姿があった。
「安達君っ!」
今度はあきらが急に声をかけたのでまたも、みんなの視線が声のした方へ集まる。
「この前、ノートありがとうございました。すごく助かってるんです。」
「あっ…あぁ、別にどうってことないよ。ノートくらい…」
「!」
ピンッ!と、イブキが何かを閃いたような顔をしたかと思うと
「じゃあ、僕とあきらは事務局長に報告に行くので…」
と、その場を促すように奥へ入ろうとする。
「あ、そうね!お疲れ様!」
そう言うと、イブキとあきらは奥へ入っていった。
「すいませ~ん!ぜんざい、追加で!」
お客の声が聞こえた瞬間、
「あ、は~い!ただいま!」
みんな、店員の顔に戻って商売に勤しんだ。
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