不安

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閉店後、みんなで片付けをしている時にはもう外は薄暗く、日は完全に隠れてしまっている。 「悪いわね~明日夢君…こんな時間まで手伝ってもらっちゃって…」 「いえ、大丈夫ですよ!」 てきぱきと片付けを済ませ終わって、戸締まりを確認した後、立花のメンバーと別れの挨拶をして家路についた。気付けば真っ暗で外灯がぽつぽつと暗闇を辛うじて照らしている。 ふと、立ち止まった信号の先で見慣れた人影が見える。間違えるはずがない。 「ヒビキさんっ!」 「少年!」 青になった瞬間、左右を確認してヒビキに駆け寄る。 「今、帰りなんですか?」 ここでふと、疑問が一つ。 (ヒビキさん…こんな時間までどこで何をしてたんだろう…) そんな明日夢の心中を察する様子もなくヒビキは明るい顔を向けて自分の提案を提示する。  「少年!もうこんな暗いし、家まで送らせてくれ!いっつも立花を手伝ってくれてるお礼も兼ねてさ!」 「あ…はい!ありがとうございます!」 一瞬、断ろうか迷ったがいきなり言われて勢いで返事をしたのもあるが、何よりヒビキの行為を無駄にしたくなかった。  
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