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ピンポ~ン!
翌朝、約束どおりヒビキが迎えに来てくれた。
ドタドタドタ…
ガチャッ!
「おはよう!少ね…」
「おっはようございま~す!」
「お母さん…?」
てっきり明日夢が出迎えるとばかり思っていたヒビキは、目を丸くして面喰らった顔をしていた。
「お、おはようございます。」
「今日は一日明日夢をよろしくお願いします~!」
と、満面の笑みで明日夢の母はヒビキに挨拶をする。
「ちょっ…母さん!何で母さんが先に出るのっ!」
中から慌てて出てきた明日夢は、無理やり母を中へ押し込もうとする。
「何言ってんのよっ!息子がお世話になるのに、挨拶の一つもしない親がいますかっ!」
「そ、そりゃ、そうだけどさ…」
「あっはははは…じゃあ、お母さん!今日一日、少年をお借りします!」
「は~い!行ってらっしゃ~い♪」
いつまでも見送る母を尻目に、明日夢は急いでヒビキと共に立ち去って行ってしまった。
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