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「安達くん?」
「桐矢くん…?」
バッタリ!という表現がこれほどまでによく当てはまる場面はそう無いだろう。
「こんなとこで何してるの?どうしてヒビキさんと一緒にいるの?」
(また、始まった…)
明日夢がヒビキ(や、立花)に関わっていると何かしら、首を突っ込んでくる桐矢に明日夢はうんざりしていた。その上、どうやらヒビキの弟子になりたがっていると知ってからは余計に周りをうろついて欲しくないと思っている。
「別に、何でもないよ…」
と、立ち去ろうとしても桐矢は簡単には引き下がらない。挙げ句の果てに、
「もし、良かったらご一緒させてもらえないかな?」
「!」
冗談じゃないっ!!と思い、明日夢が口を開こうとした瞬間
「悪いけど、今日は遠慮してもらえないかな?」
「えっ…?」
びっくりしたのは明日夢だった。てっきりOKするものだと思っていたからだ。
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