幼さゆえの戸惑い

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ビルの階段を上り一つの部屋に入った。 そこはだだっ広く、家具なんて物は無い。 マーカス「ここは?」 チャッキー「俺の家だ」 マーカスは驚いた。 自分の今までの常識の中では、 このような場所が家とは考えられなかった。 マーカスが立ち尽くしていると、 チャッキーが急かすように言った チャッキー「おい、まあ座って話を聞かせろよ。」 そういうとチャッキーは部屋の奥に座り、 マーカスも部屋の中心辺りに座った。 そして今までの事を話せるだけ話した。 マーカスは話しながら涙していた。 その涙さえも構わずただ話続け、 一通り終わるとマーカスは黙り込んでしまった。 するとチャッキーが静かに聞いた チャッキー「お前は自分が世界で一番不幸だと思ってるか?」 マーカスは少し考えて、チャッキーに答えた。 マーカス「一番じゃあないけど、かなり不幸だとおもう」 するとチャッキーは笑いながら言った チャッキー「ハッハハハ!お前が不幸?バカか!俺達を見てみろ!親に会った事もない!全員捨て子だし、それに生きる為に人を殺してる!!!それでもお前は自分が不幸だなんて言えるのか?」 その話を聞いた時,わずか8,9歳にも関わらず実に大人な考えだと俺は思った。
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