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包丁を握り立ち尽くすマーカス
しかし意外にも里親はなにも言わずに家を出て行った。
それからというもの数日間は
マーカスには危害を一切加えなかった。
マーカスは常にアメリカに戻れば、明るい未来が待っていると信じていた。
優しいママ。
明るいパパ。
マーカスはその日も幸せな妄想を浮かべていた。
その時
「マーカス。あなたはアメリカに帰りなさい。今すぐです。」
そう里親が言った。
その後ろには生まれた時以来見ていなかったママが立って居た。
マーカスは心を踊らせた。
ついにこの生活を抜け出し、
明るい未来に踏み出せる。
しかし、現実は違った
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