幼さゆえの戸惑い

4/10
前へ
/71ページ
次へ
アメリカに着き、 マーカスはママと車に乗っていた マーカス「ねえママ!家に帰れるの?」 ママ「…」 マーカス「ねえ!ママ!」 ママ「…着いたわよ」 ママがそう言うとマーカスは外を見た。 それは酷い光景だった。 壁は剥がれ、窓は割れ、ラクガキだらけの背の高いビルが沢山ある。 道路には捨てられてしまったであろう ボロボロの車。 通りには数人の人が歩いている みすぼらしい格好をした年寄りだ。 マーカス「ママ?ここはどこ?」 ママ「あなたの新しい家よ。」 ママが静かに答えると、 マーカスは外に放りだされた。 起き上がり車を見ると、 見る見るうちに遠ざかってゆく マーカス「ママ!ママ!置いていかないで!ママ!」 しかしマーカスの声は届かず車のライトは遠ざかってゆく ついにライトが見えなくなってしまった
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1607人が本棚に入れています
本棚に追加