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 二色ノ浜に着く頃、僕の両手は固まっていた。  かじかんで動かない、なんてレベルの物ではなく、文字通り固まっていた。  その状況で…。  ナツオは急に、砂浜近くのコンビニから、歩こうと言い出した。  足も、同じ様な状況だったのだけれど…。  砂浜に着くと、タバコや空き缶、挙げ句テレビまで捨てられていて、とてもじゃないが、心を癒やせる場所には見えない。  案の定、人影一人見えないから困ったものだ。
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