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雪が降る季節にもなると、夕方の五時で、海に散らばっているゴミが全くといっていいほど、見えなくなる。
かろうじて、近場にいる人なら、人か物かの識別ができる程度だ。
「なあ、これやったら女の子来てもわからんで」
「うーん、よく気がついたね、明智くん」
顎に手を添え、海を見つめてナツオは言った。
僕は黙って、気まずくなる瞬間を待った。
ヒクヒクと、ポーズが崩れ出す。
ナツオはくるりと方向転換し、僕の方を見る。
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