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僕達が一番最初に思いつく海は二色ノ浜。
国道26号線を南にバイクで飛ばして行けば、三十分程で着くのがいい。
まぁ、吐く息が凍る程、空気は冷たいのだけれど…。
もちろん、運転するのは僕だ。
「また、そのマフラーして行くんか?」
僕は、呆れ顔でナツオに訊いた。
「おぅ、愛が詰まってるからな」
右手で、軽く首に巻いた生成のマフラーを掴み、ナツオは微笑する。
およそ足下にも届きそうなマフラーである。
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