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音「熱は……ないみたいだな」 朔「俺と話してると椎那まで変な噂がたつぞ」 音「椎那じゃなくて音弥!」 朔「……いや、椎那だろ?」 音「音弥!」 ……そう呼べってことか? 朔「音弥…」 音「なに?朔」 家族や事務所の人以外に名前で呼ばれたのは初めてだ。こそばゆいな… 朔「なんでもない…。呼んだだけ…//」 他人の名前を呼んだことと、他人に名前で呼ばれたことに、なぜだか恥ずかしくなって目をそらした。 音「朔、真っ赤。俺の名前呼ぶだけでそんなに恥ずかしい?」 朔「俺、友達とか…いないから…」 中学校以来だ。名前で人を呼んだのは。高校入ってからはずっと名字だったしな。
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