優雅な朝は陰謀と共に

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「・・・アルベニスタン王国では、7日後の22日、皇太子殿下暗殺疑惑に関する王族審問会が開催されることが正式に政府から発表され・・・」 鯵の開きの身をほぐしながら、物騒だねぇ、と呟いたとき、りりりりん、と古風な電話の呼び出し音が、漸く取り戻しかけていた優雅な空気に対して容赦なく宣戦布告した。 「なんでかねぇ・・・誰かの陰謀かなぁ?」 鷹祐はため息をついて、億劫そうに立ち上がり、昔なつかし黒電話の受話器を取ったのだった。
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