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不協和音
その日の22:30
-拡護のバイト先-
裕也『オツカレ!今日はどうする?』
拡護『スンマセン!今日もちょっと…。』
ギターケースを持った拡護はいつもより早足でいつもの場所へ急ぐ。
22:45
-スタジオ『king』-
拡護は新宿にホームを置いてからずっと『king』には週3回欠かさず顔を出していた。
来るのが早すぎたのは知っていた。
案の定まだ残りの2人のメンバーの姿は無かった。
『俺は社会の歯車になんかならねぇよ…』
拡護は防音室に1人で入るといつもより激しくギターをかき鳴らした。
拡護にはそうすることでしか陰った気持ちを紛らわすことは出来なかった…
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