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「誉君、この後暇ー」
得体の知れない女がまだ居た。
「はぁ??」
この女は一体なんなんだ。
「ねーねー暇ーーーーお腹すいたよー」
逆ナンなのか!?
にしては場所が墓・・・・・
いやお腹すいたって言ったよなこの女は。
「ねーコンビニ行こっ」
正直関わっちゃいけないような予感がする・・・否普通関わらないで無視だろう・・・・まぁ少し勿体無いけど可愛いし。
帰ろうとして一歩歩き出した時だった。それは起こった。
俺は彼女から背を向けた、だから当たり前だが彼女の行動は見えない。
フニッ
何か全身柔らかい物が当たってますよ
「おんぶー」
えーっとこれはいわゆる不思議ちゃん!?
もぅおんぶしちゃってるし俺・・・・・
正直人と関わるの面倒なんだがこの雰囲気何だか心地良いような気がする。
「えーっとねーここの霊園抜けてちょっと行くとコンビニあるんだよー」
あーもういいです、行けばいいんでしょそのコンビニに。
しぶしぶ知らない女をおんぶしつつ歩き出す。
「くぅー」
えっと寝ちゃってますか。
っか重い、いや軽いけど重い。
ちょっと行くとコンビニって行った癖に遠いし。
訳わかんない女は寝たままだし。
「いいにおいーーーーーっ」
いきなり俺の背中でジタバタしてるし。
「おろしてーーーーっ」
俺はさっきから下ろしたかったよと思いつつ彼女を下ろす。
そうするとダッシュでコンビニ前で売ってるたいやき目掛けて走っていった。
彼女はタイヤキを売ってるおじさんに注文してた・・・・と思ったらおじさんから受け取ってすぐ食べだしてるし。
三個も持って何やってるんだこの女は。
呆れて居るとおじつんが代金を請求してきた。
ハハハハそうですか俺が払うんですか。
「ひゃもぁれ君はさー」
・・・・食べながら会話しないで欲しい。何言ってるか全くわからないし。まぁ聞く気も無くなってるってのが本音かww
そんな事を思いつつ日常に帰ろうとしてた俺。
「全て忘れた先には何があるの??」
軽い感じの彼女が言った強く突き刺さるような言葉。
この彼女の言葉で俺は日常に戻れなくなった。
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