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衝撃から立ち直ったリオが、堰を切ったように一気にガロンズを責めた。
「卑怯、か。そうかも知れんな」
「卑怯だろう。あんたは、アルパーク王国に解放軍の浮遊艦隊の航路を伝えた。アルパーク王国軍は二個騎士団で浮遊艦隊を待ち伏せしている。そしてカリストール王国王女ノルン・エスターナの身柄を拘束し、解放軍にいる女王ティア・ファミンがカリストール王国がしつらえた偽物だと公表するつもりだったんだろ。ノルンを拘束できなかった場合は、あんたを捕まえて、あんたに証言させるつもりだったんだ。解放軍の浮遊艦隊司令の証言なら信憑性がある。そうなれば求心力を失って、女王派は瓦解する。それが狙いだろ?」
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