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リディアが、周囲を反乱軍の《ノーム》に包囲された俺を見つめている。
「バルのことは諦めろ。それに、バルは裏切り者だ」
レイアは俺を見捨て、反乱軍に追撃させる隙を与えず、治安維持部隊を村から後退させた。
反乱軍の《ノーム》は治安維持部隊を追い掛ける素振りも見せず、俺を取り囲んだまま長弓の狙いを俺に定めている。
「もう一度だけ言う、投降しろ。お前は少女を助け、王国軍を裏切った。王国に帰れる場所は、もはや無い。それとも王国に義理立てし、我等と戦うか?」
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