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「イオス・ランバーを倒したのは、貴様も摂政も予想以上の戦果だったろう。捨て駒のデス・サーティンは壊滅したが、無傷のアルパーク王国騎士団が一か月という短期間でバリアス戦役を終わらせたのだからな」
「捨て駒…私たちが、捨て駒」
リディアは衝撃を受けていた。
精鋭と謳われたデス・サーティンが、まさか捨て駒に使われたとは思いもしなかった。
「貴様はバリアス戦役以前からアルパーク王国と内通している。違うか?」
ガロンズは短くなった煙草を灰皿で揉み消し、ノルンに拍手を送った。
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