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「貴様には艦隊司令を続けてもらう」
ノルンはガロンズにそう告げた。
ガロンズがアルパーク王国軍に伝えた解放軍浮遊艦隊の航路が偽物だと知れるのは、時間の問題だ。
アルパーク王国軍はガロンズが裏切ったか、解放軍にガロンズが内通者であると知れたと思うだろう。
それまでの間、少しでも長くアルパーク王国軍の目を欺きたい、というのが俺たちの出した結論だった。
「それで、艦隊司令を続けさせた後、私をどうする気かね? 無罪放免、というわけにはいかんだろうな」
「この動乱終結後、裁判を行う」
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