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「何? まさか四個騎士団と合流せず、この浮遊艦隊だけで殴り込みをかけようというんじゃないだろうな」
「その通りだ。説明の手間が省けて助かる」
ノルンはあっさりうなづいたが、俺は頭痛を覚えた。
「アルパーク王国軍は、まず解放軍が四個騎士団と合流すると思うはずだ」
「普通はな」
「その裏をかく」
「…好きにしてくれ」
俺はノルンの戦略構想に恐れを抱いた。
「お言葉ですがノルン殿下、私たちの艦隊だけで王都アシーネに向かうのは自殺行為だと思います。再考をお願いできませんか」
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