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アストリークは地の利に恵まれ名産品に富む、非常に豊かな領土だった。
その為アストリーク領主は王家にさえ強い発言権を有している。
毎年納められる莫大な税は、他のどの領地より群を抜いていたからである。
アストリーク領地内、領主の城がある港町アストリークにアルフレドとその長姉リュアリーズが招待されたのは、金竜歴342年、アルフレド十三歳の事だった。
アルフレドの守り役として同伴したクヌートは十九、カイは十七。
これはまだアルフレドが王太子だった時代の話である。
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