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その場所は俺が住んでる実家からわりと近い距離にある
辺りには山しかなく、そのペンションの周囲には家もコンビニも、もちろん街灯すらない
少しの救いであるのが国道沿いの近くである事… たったそれだけだ… が、深夜の田舎道には、車が通らない…
近くには観光で有名な湖があり、その波音だけが漂うだけに、不気味である
俺達は腹も膨(フク)れ、ファミレスを後にし、俺の中では女癖が悪く、色黒で見た目もチャライ[光一]のセダンの白い車、一台で向かう事にした
女2人の内、1人は俺の彼女[泉]がいる
俺は後ろの右奥に座り、間に泉、左奥には彼氏欲しがりな個性派の[あや]が
助手席には彼女が出来ないお調子者でチビデブの[和正]、そして運転するのが自分の車である光一という形で車に乗り込んだ
田舎の人は、寝る時間が早く、日付が変わる時間帯になる頃には、ほとんどの家が真っ暗になっている
音楽を聞き、談笑しながら向かったからか、それとも車の通らない夜道を走っているからか、以外と早く着きそうだ…
国道脇にある見えにくい横道をまがり、クネクネと車は坂を登り、目的の場所へ近づくにつれて、緊張とその場所の雰囲気からか、皆が無口になっていった
次のカーブを曲がれば到着する…
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