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光一が車の音楽を低くし、元々置いてある2つのライトを持って、俺達は車から降りる準備をした…
荷物は持たず、携帯とか必要な物を各自ポケットへ入れ、全員の準備が終わった事を確認
車のエンジンを切った瞬間、俺達は暗闇と無音の世界に包まれた…
泉が俺の左手を探りながら掴んでくる
泉
「怖い!!」
俺
「大丈夫。すぐ帰ろうな!!」
そう言って俺は車のドアを開け、皆も俺と同時にドアを開けた
俺は泉と手を繋いだまま外へ…
ぼんやりと輝く月には、ゆっくりと動く雲が重なっていて、ライト無しではほとんど前が見えない状態になる
和正
「ライト2個じゃ足りなかったかなぁ。ってか俺だけ携帯止まってんじゃん!!」
光一
「間違いないな!!でも携帯はお金を払わない君が悪い!!っつか今日はなんか怖く感じるわぁ」
あや
「泉!?どこにいるのぉ!?」
皆の声が、静かな空間を引き裂くように響きわたる…
確かに光一の言う通りだった…
今日に限って俺も、嫌な胸騒ぎがして仕方なかったんだ…
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