マノン・レスコー

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5月は本を三冊読んだ。 特に印象に残っているのが、マノン・レスコー。 アヴェ・プレヴォー著のフランス文学古典。 だが、古典だが、まったく新しい。 しらけきった恋愛が蔓延する現代だからこそ、主人公のひたむきさに胸を打たれる。 貴族の坊ちゃんが地位も名誉もかなぐり捨て、浮気な女、マノンに、愛を捧げる物語。 マノンに幾度と無く裏切られても、主人公は、しつこい。 最後は、故国フランスを捨て、罪人となったマノンとともに、新大陸アメリカへの逃避行。 その頃になると、やっとマノンも真実の愛に目覚めるのです。 そして、マノンの死。 愛は絶頂を迎えたところで終わるのが恋愛小説の古典・・・ まるで、ピアフの愛の賛歌を思わせるような、ロマンに満ちた作品です。
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