†中田美月の相談①†

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美月は李々子をとてもしたっていた。 李々子は面倒見がよくほかの部員たちにも人気だったのだ。 「はい!元気でした! 今日は先輩に相談があって…」 「相談…?美月が悩み事? 珍しいわね。」 カチャ… 昴が紅茶とコーヒーを運んできた。 「はい…悩みっていうか… お願い?」 美月はニコッと笑った。 「…お願い…? ………………………………………………お断りよ。」 「えーーー!? 先輩…;;私まだ何も言ってないんですが……;;」 李々子の冷たい一言にうろたえる美月。 「だって、美月のお願いっていつもろくなことないじゃない!どうせ今回もそうでしょ。」 「う……;;;」 痛いところをつかれた美月は言葉に詰まった。 「まぁ……、話だけなら聞いてあげてもいいけど?」 「ほんとですか?先輩~!ありがとうございます!」 美月の顔がパッと明るくなった。 「聞くだけだからね!」 李々子は念を押す。 クスッ… 部屋の隅で2人のやり取りを聞いていた昴に思わず笑みが浮かんだ。 ……聞くだけねぇ…
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