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美月は李々子をとてもしたっていた。
李々子は面倒見がよくほかの部員たちにも人気だったのだ。
「はい!元気でした!
今日は先輩に相談があって…」
「相談…?美月が悩み事?
珍しいわね。」
カチャ…
昴が紅茶とコーヒーを運んできた。
「はい…悩みっていうか…
お願い?」
美月はニコッと笑った。
「…お願い…?
………………………………………………お断りよ。」
「えーーー!?
先輩…;;私まだ何も言ってないんですが……;;」
李々子の冷たい一言にうろたえる美月。
「だって、美月のお願いっていつもろくなことないじゃない!どうせ今回もそうでしょ。」
「う……;;;」
痛いところをつかれた美月は言葉に詰まった。
「まぁ……、話だけなら聞いてあげてもいいけど?」
「ほんとですか?先輩~!ありがとうございます!」
美月の顔がパッと明るくなった。
「聞くだけだからね!」
李々子は念を押す。
クスッ…
部屋の隅で2人のやり取りを聞いていた昴に思わず笑みが浮かんだ。
……聞くだけねぇ…
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