序章

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「行くな…」 【物体】は笑った。 【ほう、まだ話す気力が残っていたとはな。いや、普通のお前ならもう完全に事切れているはずだ。 …あやつの為か。お前ともあろう者が聞いて呆れるな。 同胞を裏切り、こんな姿になってまであやつの心配とは】 「やめろ…あいつだけは傷つけるな」 【無理な相談だ。 我々の計画のためにはどうしても…あれを手に入れなければ。 邪魔するやつは消さなければならぬ。たとえ、お前の…】 そう言いかけて【物体】は瞬時にして光と変わり、 【そうだ。お前も共に行かぬか?どうせ死ぬのなら、あやつの側が良かろう?】
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