■ヴィルオーネの奴隷・ストーリー編

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 それを引き金に貴族反乱や農民反乱が各地で起こり、国は荒れた。  そしてその余波が城まで届いた時、彼女らは死を覚悟したが、ヴィルオーネの前に現れたのは黒い肌の騎士──ロムルスだった。  死んだと思いこんでいた彼は、その強さを見こまれて異例の騎士になっていたのである。  彼は謀反し、ヴィルオーネをさらって逃走した。  互いの愛を確かめあい、二度目の逃避行(駆け落ち)を試みる2人だったが、道中ロムルスが矢で撃たれ、致死傷をこうむる。  嘆き悲しみ、自分あとを追おうとしたが、ロムルスに諭され、生への選択肢を選ぶ。  そして、ロムルスは死んだ。  その後、彼女は誰も愛そうとしなかったことを後悔したので、自分お腹の子供を生涯愛すことを心に誓った。
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