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「いらっしゃいませ、三宅様。
今日は随分飲まれているみたいですね。
あら?この瓶空じゃないですか。
どう致します?」
「ママが来たのに、空じゃ申し訳ないだろ!!
君??!!
早く同じ物を持って来たまえ」
「はい。かしこまりました」
ボーイが見えなくなると、三宅は直ぐ様ママの胸元に手を入れかけた。
「あらあら?
飲み過ぎてますのね」
笑いながら三宅の手を膝まで持って行き、ママは両手で握った。
「ママの手はすべすべで温かいなあ~」
シラーッとかわされた三宅は誤魔化すかのように、ブランデーを飲み干した。
「それはね。
私の心が温かいからよ」
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