孤独

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香奈は煙草に火を点け、フゥ~とため息混じりに煙を吐いた。       『そんなの私が1番よく知ってるよ…』       思わず漏らした小言…         皆私の顔に惹かれて寄って来て、ある程度経ったら去って行く…       【可愛いね♪綺麗だよ】 【ずっと一緒に居ような】 【結婚して幸せな家庭を作ろう】       何度ささやかれた事か…       「ふっ(笑)」 『実現してたら私は何回結婚してんだよ(笑)』       思わず笑ってしまった。       良いんだ、これで。   知っている。   結局ひとりぼっちな事。   【絶対】とか【永遠】って事は、存在しない事を…           今日も瞳を閉じ流れる悲しみの川で枕を濡らす…
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