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「えぇ!ダメだよ~
今日は来るって言ってたじゃん。
モナを1人にするの?
寂しいじゃない…
えっ?そんな事ないよ!
田中さんだけだよ~!
信じないなら…もう‥モナ田中さんと連絡取らない!
信じてくれない人と連絡取るの哀しいじゃない(涙)
うん。うん。
本当に?!
絶対だよ!!
わ~い。待ってるね♪
じゃ~ね~ ブチッ」
「いっちょあ~がり♪」
とモナは上機嫌で電話を切った。
さっきの会話の内容で、大体の事はお察しついたでしょう。
「あたしも見習わなきゃな~」
と関心しているのは、スミレである。
「ん?何が?余裕っしょ♪」
じゃがりこを口に加えたまま、満面の笑みでピースをするモナ。
「名付けて【泣き倒し大作戦】」
「お~こわっ」
スミレがわざと身震いしてみせた。
「うちら嘘の世界だぜ?
女優よ女優~
女優になりきってこそ、プロってもんよ♪
アクトレス~♪」
と鼻歌を唄いながらコテに電源を入れ1冊の雑誌をめくった。
「今日の見本は~♪
どれにしよっかな~♪
スミレはいつもの?」
「あっ、うん。
適当に巻いてくれたらいいよ!
あたしあんた程力入れてないから~」
とモナを見る事もせず再放送ドラマに涙ぐむスミレだった。
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