僕と世界

落ちこぼれ

此処は魔法学校『ホーネット』のとある教室。

そこへ黒髪を短く切った男が入って行った。
「おい、あいつ。」
「どうやって進級したんだ？」
「奇跡でもおきたんじゃない？」
この一言でクラス中が大きな笑いに包まれる。

これは、今学校に登校してきたクロスに向かって言われていることである。
が、本人は全く気にしてい素振りを見せる。

「お前あんなこと言われて平気なのかよ！」
「だってほんとのことだろ。俺落ちこぼれだし。自分でも奇跡だと思ってるし♪そんなに怒るなよ！」

横で怒っているのはクロス親友のアルフレッド・マーギス。赤く少しも長めの髪をしている。
彼は成績優秀。容姿端麗。魔法の実力も入学時に卒業に必要なレベルに達していた位優秀だ。