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すでにそこにダートの姿はなかったからだ。
そして、相手の魔物はすでに気絶しており、ダートに足で踏みつけられている。
それは一瞬の事だった。
この動きを目で追えた者が一体何人いただろうか。
「クズが。これで力の差がわかっただろう!理解する時間もなかったか?」
カッハハと高笑いをしている。
「ダート!」
セラが焦りながら叫ぶ。
「うるさい!こいつは気絶しているだけだ。」
その言葉にセラはホッとした表情をした。
ダートの動きが早すぎて状況が分からず、相手を殺したのではないかと心配したのだ。
「勝者セラ!」
勝利宣言が高らかに響いた。
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