ひなたのきずな

桃華

ママへ

ママが大好き。　

パパのことも好きだった。　

だからね、二人が一緒にいられるように、お空から降りていったんだよ。　

でもね、私の体は不完全で、途中で止まってしまったの。　　

ママの心が悲鳴をあげて、崩れてしまった。　
たくさん、私を感じられるように、がんばったけど、綺麗なものを見せても、優しくほっぺを風がなでても、ママは、きづかなかった。　

ねぇ、私覚えてるよ。　
読んでくれた絵本も、お洗濯のときの唄も。ママの声も、パパの声も、ぜんぶ大好き。　

たくさん愛してくれて、ありがとう。　

ママが笑顔なのが、うれしい。　

さよならママ。　
ありがとう。