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『俺は……まだできるのかなあ?高校にどっか入れるかなあ?』
私は私立高校の名前をいくつかあげました。私の兄が調べておいてくれたものです。息子に入れる可能性のある高校を。兄の存在を、つくづくありがたく感じました。
『だから、諦めたらそれで終わりでしょ?あんたの中には、無限の可能性がたくさんあるんだから、もしまた何か不安になるようなことがあったら、お母さんはいつでも相談に乗るし、応援してるから。暇なときにでも電話して、また声聞かせてよ。』
私が言うと、解ったと言って息子は電話を切りました。
私はこの時、『ああ、そうか。今まで一人で息子を育ててきたと思ってたけど、実際は陰でたくさんの人達に支えられてきたんだなあ……ありがたいなあ😢……そういう人達の好意があって今の私と息子がいる。無下にしちゃだめだよね。』と悟り、受話器を静かに置きました……
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