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私は元旦那に言いました。『あなたの両親のため、夏休みと冬休みの、少しの時間は息子を実家のご両親に預けます。息子がそう望んでいるし、父親に会うことも必要だと感じたから』と。元旦那は喜んで、向こうのご両親も喜んでくれたようでした。『悔しいけど、息子のためなら…』そう思って鉛を飲み込むように我慢しました。
毎年、向こうのご両親は、息子に靴やら服やら買ってくれました。うちでは決して出ないごちそうも、たらふく食べさせてもらって、息子は喜んでいました。
ありがたいことです。
普通離婚した私の息子のためにそこまで尽くしてくれるおじいちゃん、おばあちゃんはいないことでしょう。
私もいつしか、当たり前のように元旦那と話したり、元旦那の実家に行き来するようになりました。
しかし、再婚する気はありませんでした。
息子の誕生日には毎年、お米やら野菜やらケーキのプレゼント。
私は母の日にはカーネーションの花束を、父の日にはネクタイやサマーセーターを送りました。
娘のいない義母は泣いて喜んでくれました。
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