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またある日の電話では、息子が落ち込んだように暗い声で言いました。
『お母さん、俺の理科の点数、何点だと思う?』
声のトーンで良い点数ではないことが解っていました。しかし小学生のときは百点博士と言われ、でんじろう先生大好きな息子だったのですから……
『え~と、30点くらい?』わざと低い点数を言いました。
『お母さん見たらびっくりするよ……一桁だよ…』
私は驚きました。特別学級では確かトップだったはずなのに……
私は息子にどうしてなのかを聞きました。
『五組で普通のテストしたんだけど、いくら得意でも習ってないのにできるわけないじゃん。こんなレベルなら高校は無理かもしれないよなあ……』
私は怒りに震えました。せっかく学校に行くようになり、自信がつき始めてきたのに、こんな崖っ淵に追い込むようなことを……
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