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しかしそれが1年近くたったある日…
「何名様ですか?」
に慣れたように「一人」と答えて店内に入ると、店員に呼び止められてこう言われた。
「お子様用のイスをお持ちいたしましょうか」
何だって?
和樹は店員を睨む。店員はキョトンとしている。
「いや…いい」
しかし店員は、お子様用の食器とイスを持ってきた。
その日から、入場料もお子様分を発行されるようになったり、お子様ランチが出てきたり…
和樹はようやく、エミがあの時殺される前に言おうとした事に…気付いた。
「だって私、妊娠してるんだもの」
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