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ピッピピ…ピッピピ…
『…ん~…はいはい…起きますよっと…』
ピッピピ…ピッピピ…
『…届かん』
いくら手を伸ばしても目覚まし時計に触れないんですけど…
『…逹紀(タツキ)、俺の目覚ましクロック返しぇお…』
「寝坊助、早く起きろ!」
顔を上げると、予想通りにベッドの横には俺の愛用の目覚ましクロックを掲げ無垢な笑顔を浮かべた少女が立っていた。
『寝坊助じゃねぇもん…ちゃんと起きたもん』
「僕より起きるのが遅いイコール寝坊助だもんね!」
なんじゃその方程式は…
『I see…逹紀たん、飯は?』
「寝坊助に食わせるご飯は無いよ」
生意気な女だ…男みてぇな名前の癖に。
「なんか言ったか?」
『いえ』
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