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突然だが、半年前に俺の両親は火事で家が全焼して死んじまった。
俺はその日、友達ん家に行ってたから幸いにも巻き込まれずに済んだけどな。
いや、幸いって訳でもねぇかな?一気に両親どちらも居なくなっちゃったんだから。
家は全焼で住める訳ねぇし、まだ高校生だぜ?何が出来る?そん時久し振りに泣いたよ。焼け焦げた家の玄関だった所でさ。
そんな俺に手を差し伸べてくれたのが、生意気女、風間 逹紀(カザマ・タツキ)だった。
逹紀の家に居候して半年、全くこいつの凶暴さには手が付けられない。
でもこの生意気女の方が苦労してるんだ。こいつの母親は逹紀が10歳の時に不慮の事故で亡くなり、父親は他の女を作っていたらしくて逹紀が13歳の時に蒸発…それなんてドラマ?って聞きそうになったよ。
それから逹紀は親戚の叔父さんに引き取られた。俺と逹紀は幼なじみで、叔父さんとも面識もありよく三人で遊んだもんだ。
この叔父さんも凄い人なんだ。家族を持ちながら逹紀を引き取るという事もさる事ながら、赤の他人である俺も居候させてくれるんだからな。
わざわざ全額負担してマンションまで借りてな…どうかしてるよ、まったく。
引っ越しの日に、叔父さんに「据え膳食わぬは男の恥だぞ☆」って言われた。そんな諺なんて知らないもん。
制服や教科書、その他諸々用意してくれていた事には流石の俺も涙目になった。
あと炊事と洗濯に掃除を逹紀が完璧にこなせる事には正直驚いたな。
だが逹紀と半年、二人で暮らしてきた今の感想は…
すごく…恐ろしいです…
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