第1話

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今日から二年生か…全然実感ねぇや。 「支度したら、朝ご飯食べよ」 『んじゃ着替え手伝グフォッ』 「いっぺん死ね」 逹紀は俺の鳩尾に二重の極みを放つと、部屋から出て行った。 『フゥフゥ…冗談通じねぇのか…あの娘は』 おっと、悶絶してる暇ねぇな…さっさと支度しないとまた鉄拳制裁が… 『制服制服っと…』 制服に着替え終えた俺は、机にある鞄に手を掛けた。 『よし、パーフェクツ!ライ!!…行ってくるよ』 俺は机にある写真立てに手を挙げて、部屋を出た。  父さんと母さんと小さな俺が笑顔で写っている、端が少し焦げた写真に…
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