201人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ…疲れちゃったな……」
とぼとぼと歩きながら優衣はそんな一言を呟いた。
結衣の住んでるアパートは結構良い部屋で
女の子の一人暮らしには十分すぎる
しかし…
場所には少々問題があり
アパートに行くまでの道のりに
必ず ホームレスが居るのだ
ソレが嫌だと アパート住民は出て行ってしまうらしい。
「おねぇちゃんよぉ…飯は持っとらんか?」
かすれがすれな声で
ホームレスのオジサンは 私に話しかけてきた
優「…………」
私は鞄をゴソゴソして
まだ開けていないパンをオジサンの前に置いた
「ぁりがとよ……」
オジサンは泣きそうな声で私にお礼を言った
私は ホームレスをチラチラ見ながら家に向かった
すると 一人の男と目が合った
最初のコメントを投稿しよう!